SPA!のチラリズム特集を見ると夏の訪れを感じる
音道より転載。
「ロックとは何ぞや?」というのをよく考えます。
「面白くなりてえなあ」とか「おっぱい触りたいなあ」っていうのと同じくらいよく考えます。
何ででしょう?
多分その時その時で結論が違うから、面白くて考えるのかもしれません。
「何かを変えようとする力」とか「一人のまま集団になれる」とか、まあすぐに論破される様な代物ですが、iPodから音楽ガンガンにかけながら考えたりします。
大谷さんは僕が上京してすぐに同じ質問をした時に(しかし何て暑苦しい質問をしてるんだ、僕は)こう答えました。
「ロックとは嘘の共有じゃないかな」と。
これには物凄い衝撃を受けました。
そっか、そうだよな、全ては騙そうとするミュージシャンと騙されまいとしながらも騙されてしまうリスナーのせめぎ合いだもんな。
極端な話をすればディズニーランドも嘘の共有だし、プロ野球だって嘘の共有だ。
どっちも夜遅くまでおじさんが遊んでいるように見えて働いている。
着ぐるみに入ってるか、ユニフォーム着てるかってだけで。
だからうがった見方はしようとすればいくらでも出来るけど、それをしないのが粋ってもんで。
有名な例えですがThe Whoのピートタウンゼントがギター折るときに安いやつに変えるとか、永ちゃんがアンコールのときに持って出て行くタオルはその日一番売れてない色だとか…。
今まで鼻で笑ってたような全ての事象、その一つ一つがロックじゃないか!と大谷さんの言葉が気づかせてくれたのです。
「ロックとは嘘の共有である」
僕の中のロックとは?の辞書に大きく刻まれた言葉です。
そして日曜日のアナログフィッシュのライヴ。
僕はここで「ロックとはなんぞや?」の答えをまた一つ見つけてしまいました。
それは「ロックとは優しさである」という事です。
大人気作家の伊坂幸太郎さんをして「このバンドが売れない世の中はちょっと嫌です」といわしめたアナログフィッシュ。
僕はファーストアルバムのKISSから聞き始めたリスナーですが、すぐにこのアルバムの虜になりました。
オールドロックを内包して余りあるダイナミックな曲と演奏、寂しさと激情が入り混じった唯一無二な歌詞の世界、そして魅力的なダブルボーカル…etc。
こんなカッコいいニューカマーバンドはそうそう出てこないだろうと思いました。
そして名曲揃いの「ROCK IS HARMONY」 この年の邦楽アルバムで僕はダントツに大好きでした。
縁あってこの頃はイベントとプライベートも含めてアナログフィッシュのライヴに行き倒していました。
でも耳に入ってくるのはアルバムの評価と必ずしも比例しない売り上げと知名度。
「こんなカッコいいアルバムなのに!こんなにライヴがカッチョいいバンドなのに!」と僕はやきもきしました。
でも、その当時にクラブチッタで開かれたジャイアンナイトSPで、曽我部恵一バンドとギターウルフと並列に並んだアナログフィッシュのどことなく孤高な雰囲気に、若干の物足りなさを感じたのも事実だったのです。
一見さんをも持っていく、圧倒的なステージパフォーマンスを見せる2バンドに比べると。
そしてドラムの斉藤さんの病気療養による脱退。
これはショックでした。 あのトライアングルは本当に素敵だったから。
でも佐々木さんと下岡さんは歩みを止めませんでした。 大ファンの僕ですら「大丈夫かな?」と思ったのに、ロックを諦めなかったのです。
そればかりか、あの綺麗なトライアングルを放棄し、ドラムを変えることで頂点を変え、色々なトライアングルを作ることで大名盤「Fish My Life」を完成させました。
そこにはまったく悲壮感はなく、むしろ現実と向き合う強さと、弱者を鼓舞する真の強さに溢れていたのです。
二人になって初めての恵比寿リキッドでのライヴ。
サポートメンバーを入れた演奏は必ずしも万全ではなかったけど、アナログフィッシュの前途洋々なこれからを感じさせるすばらしいライヴでした。
そのライヴ中。 「FishMy Life」の2曲目にあたる「ダンスホール」の演奏前、下岡さんがおもむろに 「あ、この曲に関しては写真とかムービー撮っても大丈夫なんで」と言いました。
え?マジで?あのアナログフィッシュが?一見メンバーはほんわかとしてる様に見えるけど、実は常にヒリヒリとした雰囲気を醸し出しているアナログフィッシュが?てなもんです。
でも、その前とは違った雰囲気が非常にまた違った感じでカッチョ良かったのです。
そして日曜日のライヴ。 そのピースフルなバンドの雰囲気…例えば今まではあまりコール&レスポンスをやる様な事はなかったのに、このライヴに限っては積極的にやっていたり、その空気に呼応する様に大声でコーラスをする観客も全部含めて凄く凄く良かった。
10回近く見ているアナログフィッシュのライヴの中で一番良かったと断言出来る、ホントそれぐらい良かった。
多分お二人くらいの音楽に祝福された人達であれば、自分たちと世間との乖離、自分たちのファンとの温度差、つまりやりたい事を求められることの差に苦しんだ事も多分にあったと思います。
だからそれが嫌になって不親切な事をあえてやった時期もあったのかもしれない。
確かにそれもある側面から見たらロックではあります。
でもそれを乗り越え、オーディエンスを一緒にライヴを作り上げていこうとする、今のアナログフィッシュは最高にカッコ良い。
このオーディエンスとの共有を僕は優しさと呼びたい。
そして昨日のアナログフィッシュはこれ以上にないくらいロックだった。
だから僕はロックとは優しさなんじゃないかと思ったのです。
もしかしたらすぐに論破されてしまうかもしれないけど、まあそれはそれとして。
だから僕が伊坂さんの言葉をちょっと借りるならば 「アナログフィッシュが売れない世の中はちょっと嫌なので、アナログフィッシュと変えていきたいと思います。手始めにライヴでの手拍子と足踏みを大きめに打とうと思います。会場の外にも伝染するように。」
もちろんステップは「1、2、3、3to2、1!」
これっきゃないでしょ!
1/365BGM
「アンセム/アナログフィッシュ」



佐久間さんてバカサイ投稿してました?
投稿: toi | 2008年8月31日 (日) 00:20
むかしむかぁし 男の子がKISSやQueenに夢中になってた頃分からなかった事がなんとなぁく今分かるような・・・
投稿: 線路のにゃんこ | 2008年8月31日 (日) 11:49
>toiさん
いえいえ、投稿してないです。
投稿されてる方々は雲の上の存在で、僕はただの真似事です。
>線路のにゃんこさん
KISSやQUEENは男の子のファンが多かったんですね。
これは貴重な情報だ!
投稿: 佐久間トーボ | 2008年9月 9日 (火) 02:40